稲裹山(いなつつみやま)の山頂より

先日、好天の日を狙って四万温泉の最奥にそびえる稲裹山に登ってきました。現在は地図や山頂標などを含め、広く「稲包山」の字が充てられており、こちらの方が一般的ですが、四万温泉にある稲裹神社(いなつつみじんじゃ)の奥社という位置付けから本稿では特に「稲裹山」と表記しますのでご了承下さい。
奥四万湖の北側、しゃくなげの滝付近からスタートしオオカメノキの白い花が咲く初夏らしい登山道をひたすら登ります。中腹辺りではツツドリ、山頂近くではホトトギスの涼やかな声に励まされながらの山行です。この日、下界は30度越えの猛暑予報でしたが、当ルートは殆どが樹林帯なので気候的には程よい感じでした。森林限界を超え展望が一気に開けるのは頂上直下の直登に来てからです。急に開けたパノラマに上気して山頂から東西南北4方向の写真を撮影してみました。

一番最初の写真は三角点や山頂標のある頂上エリアから北の方角(新潟県側)の展望です。苗場スキー場のゲレンデやホテル、筍山のアンテナなどが確認できます。四万と苗場は直線距離ならば近い、よく言われることですが、こうして俯瞰気味に目視するとその距離を実感します。
そのまま視線を東に移したのが二枚目の画像。手前に三国山、その奥は平標山、仙ノ倉山。そこから谷川岳に連なる上越国境の雄大な峰々が展開します。このルートの山々は標高も高く気候的にも厳しい立地ということで6月中旬でも山肌に涼しそうな残雪が確認できます。
南の方向を望む三枚目の画像、逆光になるので少し分かり難いですが、遠くに赤城山や榛名山などが霞んで見えます。手前の緑濃い山なみの中にスタート地点の奥四万湖がポツンと小さく見えますが、背中が苗場スキー場だと思うと、この場所が中央分水嶺であることを改めて感じさせますね。
更に西に目を向け撮影したのが4枚目。上ノ倉山、忠次郎山、上ノ間山の山塊がどーんと立ちはだかります。この分水嶺の山々を越えて白砂山へと続く区間が「ぐんま県境稜線トレイル」最難関の超秘境ルートとなっております。このエリアを踏破するのであれば相応の準備が必要です。
標高的には決して高くはない稲裹山ですが、周囲360度の展望が楽しめるピークですので機会があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか?