NEWSページの過去ログ 2020年4月
奥四万湖から北側を眺めるとご覧のように形の良い山が見えますが、これが稲包山です。標高は1598m。日本アルプスなどに比べ決して高さのある山ではありませんが、4月後半である現在も残雪を頂いているのは新潟の長野の県境、いわゆる中央分水嶺に位置する為ですね。この稜線の向こう側は新潟県の苗場スキー場です。山頂の少し北側に群馬県と新潟県の県境があり、東は三国峠を経て平標山、更には谷川連峰へと分水嶺が続きます。西側は白砂山を経て野反湖へ、更には志賀高原の山々へと縦走路は続きます。全長100kmにも及ぶ日本最長の山岳縦走路『ぐんま県境稜線トレイル』として一昨年全線開通しましたが、すべてを踏破するには相当の健脚者でも5日は必要とのことです。刻み刻みでもいいからのんびりと時間をかけて、いつの日か歩いてみたいコースですね。
数日前、四万温泉の日向見公園付近で撮影したコゲラ。日本に棲息するキツツキの仲間では一番小さい種類で全長15cm前後です。スズメと同じくらいのサイズですね。捕食の為か巣穴作りか分かりませんが、木の幹に留まってしきりにショートストロークのドラミングを続けていました。
コゲラの生息数は比較的多くて日本全国に分布しておりシジュウカラなどの混群にちゃっかり混じっていることもあります。「ジ、ジ」あるいは「ギッ、ギッ」と短く鳴いて存在を知らせてくれますので、そんな声が聞こえたら辺りの木々を注意深く観察してみて下さい。この小さなキツツキに出会えるかもしれません。